オーストリア：インスブルックからウィーンまで　ザルツブルク（４）

カピテル広場にある、「金のボール」に「なに、これ？！」
現代作家の作品だそうで、玉の上に男の人の像がのっかってます。目立つので目印になることは確か。旧市街の中世の雰囲気にそぐわないといえばいえるが、斬新。

大聖堂

ガイドさんが教えてくれた写真スポット。
後ろの大聖堂の天使が持っている金の冠と手前の聖母マリア像は実際は離れています。
しかし、写真の撮り方によっては、ちょうど金の冠が頭に乗っているように撮れるのですって。

道にしゃがみこんで下のほうから見上げるようにして撮りましたが、人通りも多いので、ぴったりにはできなかった。ちょっと浮いていますね。

ザルツブルク祝祭劇場。
ザルツブルク音楽祭の会場です。フェルゼンライトシューレ（岩の乗馬学校の意）、大ホール、モーツァルトのためのホールからなっています。
後ろ側はメンヒスベルクの岸壁を削って造られています。

正面はザルツブルク大学の建物。

ザンクトペーター教会とホーエンザルツブルク城。

岩をくりぬいた通路を通って、ホーエンザルツブルク城方面へ。

ザンクトペーター教会。
この地方の布教活動の拠点として、696年に聖ルベルトが僧院を建設。ドイツ語圏最古の男子修道院。
裏側に美しい墓碑と花の墓地があります。

ここにはメンヒスベルクの山肌をくりぬいて作られたカタコンベ（納骨堂）や岩窟礼拝堂があります。

磔のキリスト像のある墓

有名な人のお墓ではないかしら（誰のかわからないのですが・・・）

ザンクトペーター教会の墓地。

ザンクトペーター教会の墓地。散歩したくなるような美しい墓地です。モーツァルトの姉ナンネルのお墓もあるそうです。

ホーエンザルツブルク城へケーブルカーを使って上がってきました。
城内を見学しました。要塞の感じが強い城です。

旧市街が見わたせます。

ザルツァッハ川をはさんだ手前の旧市街と向こうの新市街が見えます。

金のボールのある広場も見える。やはり目印になる。

城塞の壁。

これは城の紋章かしら

神聖ローマ帝国皇帝とローマ教皇の叙任権闘争のさなか、教皇側についたザルツブルグの大司教ゲーブハルトが1077年に築き始めた城塞。
以後、絶えず増改築が続けられ、大砲や武器庫を補強した。

山の景色もいい。

ザルツァッハ川と赤い塔。

ザルツブルク歴史地区は世界遺産。

こちらは反対方向ですが、緑に包まれています。

遠くに見える山「ウンタースベルク」の形がすばらしいです。写真で見ると小さいのですが、実際に見るとその迫力ある形に目を奪われました。

芝生の中の白い道。この形は何の意味だろうか。
ガイドさんによれば右の小さい家は、昔、首切りの小屋といわれていて怖がって人が近づかなかったそうです。実際は違うらしいけれど・・・。

サウンドオブミュージックのロケ地が見えるそうですよ。肉眼では難しかったけれど。

城塞から北東の方向を見たところ。山の形がいいのです。

ホーエンザルツブルク城のレストラン「フェストゥング」にて。
まずポタージュスープ。歩き疲れていたのでおいしかった。ホッとする味。

ラムの煮込みだったかな～（忘れてます）グリーンソースはホウレン草らしき味。付け合わせはポテト。

食用ホウズキの乗った果物デザート。薄いシロップがかかってます。

食事を終えてから自由行動です。またケーブルカーで旧市街に降りていきました。
宙に浮く大道芸人。どなたかの旅行記にもありましたね。いつもいるのかな。

市場をのぞきながら。サラミソーゼージの店。

マグカップ

クリムトの絵の付いた小物をよく見かけました。オーストリアでは大人気の画家なんですね。

街角の花。色の使い方に惹かれる。

ザッハトルテ、本家かな。

ウィーンの店よりこちらがすいているので、入るならこちらへと、ガイドさんが言ってました。食後、すぐだったので入りませんでしたが。

たくさん歩いて疲れたので、いったんホテルに戻ることにしました。街は小さいので新市街のホテルまで歩いても帰れます。

ホテルで休んだ後、また外出。三位一体教会。
改修中のようです。

三位一体教会をのぞいてみました。

モーツァルトの住居を訪ねました。
ゲトライデ通りの家が手狭になったため、1773～1781年まで一家で暮らした家。父レオポルドがこの家で亡くなっています。
博物館になっているので、中に入りました。11ユーロ。中は撮影不可。
展示は旧市街のモーツァルトの生家と似かよっているかな。
日本語ガイドがあると聞いていたので、窓口で尋ねたら、今はないとのこと。英語を借りましたが、いまひとつわからなくて残念。
係りの人がスマホからQRコードで日本語ガイドが聴けるといって、親切にいろいろ試してくれましたが、できませんでした。
見終わって出口のところに行くと使用済みのオーディオガイドが山と積まれていたので、きっとこの中に日本語オーディオもあっただろうと思いました・・・。
ここから探して持ってきてくれたらよかったのになあ。

午後6時半、ホテルからバスで10分ほどのレストラン「シュテフツケラー・ザンクトペーター」へ。中欧最古、創業803年の老舗です。
今からモーツァルトのコンサートを聴きながら夕食です。服装は「スマートカジュアル」にとのことで、皆さん、ワンピース、アクセサリーなどドレッシーで、男性はジャケット着用。

岩をくりぬいた店内はいい雰囲気

通されたのは、100名近い人が入れそうな広間。白いテーブルクロスのかかった大きなテーブルがいくつもあって。観光客が多いような印象でした。

まずシャンパンが1杯出て、演奏が始まるまでかなり時間がありました。

午後7時半、モーツァルトの時代の服装をした弦楽四重奏団と男女一人づつのオペラ歌手が出てきました。演奏中は撮影不可です。

サラダ。
食事中は演奏者は退席し、すべての人が食べ終わって皿を全部片づけると、演奏者が登場して歌います。そして終わると次の料理が運ばれ、それが全部片づけられると次の歌という感じです。

曲は、「ドン・ジョバンニ」や「フィガロの結婚」、「魔笛」のアリア、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」など。
モーツァルトのお膝元ザルツブルクですから、演奏は少人数ながらレベルが高かったです。歌手の声も素晴らしかったですね。
でも本音を言えば、食べながら、もうちょっと気楽に聴きたかった・・。私は音楽ファンなので、かなりコンサートを聴きに行きますが、それでもちょっと堅苦しかったかな。
後から思えば、なかなかできない経験。ウィーンでも歌劇場に行きませんでしたから、唯一の生演奏鑑賞経験となりました。

柔らかい肉の煮込み。下はトマト味のリゾット。お肉が結構大きいんです。

これぞザルツブルク名物「ザルツブルガーノッケルン」。
卵の白身を泡立てたメレンゲを焼いてます。下にはベリーのような赤い甘酸っぱいソース。ふわふわで、口に入れるととろけます。珍しいものですね。

食後の紅茶ですが、今まで飲んだことのない草の風味というようなお味。嫌いではありません。

9時半にバスでホテルに戻りました。
翌日は、ザルツカンマーグートへバス移動です。
（５）に続きます。