アメリカ大陸横断ロードトリップ7000キロ（北回り・復路）＜4＞バッドランズ国立公園～ウォールドラッグ～マウントラシュモア～カスター州立公園

4/12(土）晴れ　気温16℃

おはようございます！　ミニワッフル３個も上手に焼けるようになりました～。前日の反省から、本日は朝８時出発です。（これでも我が家にしては頑張りました。

寒さを覚悟してきたサウスダコタですが、意外と暖かい。

ホテルからバッドランズ国立公園までは57マイル。50分ほどです。

バッドランズ国立公園：1978年国立公園指定（1939年国定公園指定）年間入園者数：約100万人（2022年）

入り口はいくつかありますが、私たちは「ピナクルス口」から入ります。（入園料＄30）

一般的にはビジターセンターのある「ノースイースト口」からですが、「プレーリードッグ・タウン」に近い「ピナクルス口」からにしました。

私たちはパスを提示して、地図をもらいます。

未舗装の「Sage Creek Road」に入ってしばらく進んでいきます。バイソンがのんびり過ごしています。

贅沢ですが、バイソンは沢山見てきたのでもう感動がない。

遠くに「プロングホーン」の群れが見えました。これは凄～い。

最初の目的地「ロバーツ・プレーリードッグ・タウン」の駐車場にきました。

あれ、プレーリードッグがいない。朝、早すぎた？バイソンがぼーっとしているだけです。バイソンは普段は大人しい動物ですが、刺激しないように近づきません。遠巻きに見てから、メインロードの方に戻ります。

この辺りはまだ穏やかな景色です。

広大な景色が広がります。バイソンと風景がマッチしている気がします。

「ピナクルス展望台」

大草原からいきなり現れる荒々しい地形。これぞ想像していた「バッドランズ国立公園」の姿って感じです。

縞々模様の地形も綺麗です。

ゴツゴツの険しい風景が永遠に続いてます。スケールがすごい。

「イエローマウンズ」

このパステル調のカラフルな地形が大変綺麗です。

古い地層が露出し、土壌から溶け出した成分が黄色く変色したんだそう。

ゴツゴツの岩肌と優しい色合いのグラデーションの地層が対照的でとても素敵～。

国立公園にはキャンピングカーがよく似合います。

「ホームステッド法」でやって来た西部開拓者は、1907年までこの辺りにも住んでいたようです。大変な苦労だったことでしょう。

あそこにもプロングホーンの群れが見えました。

「バッドランズ国立公園」で「プロングホーン」が見れたのは収穫でした。

短い「化石の道」（Fossil Exhibit Trail )を歩いてみます。大昔、この辺りは海だったそうです。

地層ごとにその時代の化石が発掘されています。

左上「犬」　右上「馬」
左下「ワニ」右下「アンモナイト」

アンモナイトってよく聞きますが、もっと大きいのかと思ってました。

「ベン・レイフェルビジターセンター」

この国立公園はこちらから始めるのが正統派。私たちは逆行してして来ました。トイレをお借りします。

最後に短い「Window Trail」を歩いてみます。結構遊歩道が曖昧で、どこを歩いていいのかかなり悩みました。

最後は岩をよじ登って見えたこの風景。風と水で出来上がった自然の芸術。

一度は訪れたいと思っていた「バッドランズ国立公園」に満足して公園を出ます。

国立公園を出てすぐハイウェイに乗る手前の「ミニットマンミサイル国立史跡」へ寄ってみました。

元核兵器発車基地です。（無料）

大陸間弾道ミサイルなんて紙面上でしか知らなかったものが、リアルに目の当たりにしてギョッとしました。

建物の内部は展示室がありました。

申し込めばツアーで管制センターにも行けるようです。私たちは展示物を見てお土産を買って終了。

核兵器発射場はアメリカ各地に配備されているようです。

そしてもう1ヶ所寄り道。そこから５分ほどのところにある「核ミサイル格納庫」です。（無料）

ここは外にパネルで説明があります。ミサイルは恐竜より大きいのね。これが３０分でソ連まで飛んでいくなんて凄すぎます。

駐車場から歩いていきます。

「D-9」は「デルタ-９」の略。全部で11ヶ所ある格納庫の一つ。各10機のミサイルを保有してました。

これが地下ミサイル格納庫のふた。

外観は目立たないように作られてます。

ガラス張りで反射してみにくいですが、地下にあるミサイル。

こんなものは永遠に使用して欲しくないです。

ハイウェイ（I-90)に乗って西へ向かいます。

見えてくる看板。どれも「Wall Drug Store」の広告。

「DO NOT MISS IT」

ここまでしつこい広告で、missする方が無理。

恐竜がお出迎え。


ハイウェイに乗って10分ほどでしたが、ずっと広告看板を見てた気がします。

今度は巨大バニーちゃんがいます。

Tシャツ５枚で＄10.９９は安いわ。断捨離中の身なので買わないけど。

やって来ました！

「Wall Drug Store」

この「Free Ice Water」と「Coffee 5cent」が気になる。

店内はとっても派手。お土産品やら宝石やらアートギャラリーやらなんでも売ってる感じです。

ベンチにはこんなおじさんが座ってます。

こちらにも。

薄着のお姉さんまでいます。

カフェに入ります。

店内はこんな感じ。年配の人が多かったかな。

注文をして出来上がったら自分で取りに行く方式。

本当に5セントコーヒーがありました。

レギュラーコーヒーのみです。そしてテイクアウトは別料金。

肝心のお味は普通に美味しいコーヒーでした。

注文したバーガー（1/4オンス）($8.19 )とチキン（オニオンリング付き）（$17.49)

ちゃんと注文してから丁寧に作っていて、見た目よりも美味しかったです。

アイスウォーターをもらっている人も見かけました。夏はもっと需要があると思います。

まわりは何もない自然しか楽しめないようなエリアで、突如現れる派手なお店。なかなかエンターテイメント性のある楽しいところでした。

只今午後2時過ぎ。

またまた「マウントラシュモア」の方にやって来ました。

昨日の駐車券が使えます。（一年間有効）良心的でいいわ。

夜とは全く違う印象です。絶対に昼間の方がいいです。外国人観光客も久しぶりに見かけました。

こうやって眺めるとやはり迫力があります。

トイレに寄ります。夫はアイスクリームを買って食べてました。

ビジターセンターにはこんなワインも販売されてました。（一本＄２５）

帰り道、車が沢山駐車しているので、私たちも止まってみます。

これは「ジョージ・ワシントン」の横顔。結構レアな角度じゃないですか。昨夜は暗すぎて気が付かなかったのかも、、。

携帯のカメラをズームにしてみます。凛々しいお姿です。

次の目的地は「カスター州立公園」です。サウスダコタ州の州立公園です。

ここで＄25の入園料を機械で払いました。一部通過するだけなら無料という情報も見かけたのですが、監視カメラのこのご時世。あとで罰金がきても嫌なので、半分安心料兼寄付と思うことにしました。

この州立公園は景色も素晴らしく、沢山のハイキングトレイルもあるのですが、時間の関係で通過するだけです。

ここで有名なのは道幅の狭いトンネル。「ブラックヒルズ」と呼ばれる丘陵地帯に７つもそんなトンネルがあります。その中でも一番道幅の狭いトンネルが「Needles Eye Tunnel」。幅8フィート（2.4m)、高さ9.9フィート（3m)。

日本ではトンネルなんて普通だし、こんな小さいトンネルも田舎には沢山ありそう。

ここはよく通行止めにもなるので、「マウントラシュモア」の案内所でちゃんとオープンしていることを確認してからきました。

トンネル自体が珍しいアメリカ。

しかもわざわざこんなでっかいピックアップトラックでやってきて、スリルを味わうのが大好きなアメリカ人。笑

ギリギリです。私も喜んで携帯を抱えて眺めてます。

無事通過。

うちの車はちっこいので、余裕でした。

白樺林。北国ですね～。

これは「Iron Creek Tunnel」幅8.9フィート（2.7m)、高さ10.10フィート（3.1m)。

この「カスター州立公園」は急カーブが続く山道が多いですが、時間に余裕があれば、のんびり景観を楽しみながら一周ドライブするといいなと思いました。

私たちはそのまま南下していきます。

時刻は4時近くになってましたが、シカの群れに何度も遭遇しました。もう夕食の時間？

また、じ～と動きません。google先生によると「オジロジカ」（White-tailed deer)だそうです。

南下を続けると「ウィンドケイブ国立公園」へ入っていきます。（入園無料）

「ウィンドケーブ国立公園」

国立公園指定：1903年　年間入園者数：約45万人（2020年）

沢山のプレーリードッグ’がいます。看板の前にいるプレーリードックとツーショット。

バイソンも何気にあちこちにいます。

プレーリードックの巣穴だらけ。赤土なので掘ると、逆に巣穴場所が目立って仕方ない。居場所を教えているような感じ。そんな間抜けさが可愛い。

途中通りかかった町の名前が「ホットスプリングス」。サウスダコタ州最南西部にある町。

つい最近、アーカンソー州のホットスプリングスに行ったばかりなので、気になります。

あとで少し調べてみたのですが、この町も温泉は出るようです。ただアメリカ的温泉の楽しみ方ですので、屋外温泉プールがあるくらい。あとは日帰り近代的スパ・レストランのみ。ちょっと気軽に来れる場所でもないので、わざわざ来ることはなさそう。

アメリカ国内にも温泉が沸くところは沢山あるようですが、なかなか日本と同じような温泉を楽しむのは難しいようです。

ここでガソリン給油とトイレ休憩。

レギュラーガソリン：$3.19/ガロン

さらに南下します。

またですが「ワイオミング州」に入ります。州が入り乱れてます。

山の風景を見るのは久しぶり。しかも雪をかぶっています。夕暮れになってきて綺麗だわ～。

ホテルに到着です。実はホテルを予約するまで「キャスパー」という町の名前さえ知りませんでした。

ワイオミング州第二の都市（人口約6万人）。オイル開発で急成長中の都市のようです。

ホテルはまた少しアップグレードしてもらって角部屋の２部屋になりました。寝るだけなのに勿体無いくらいです。

週末でホテル代が高かったので、一部マリオットポイントを使い一泊$84.75(TAX・朝食込み）。

ホテルから徒歩圏内にあるレストランチェーン店に来ました。このレストランに最後来たのはいつだったか思い出せない。久しぶり。

「Olive Garden」

カジュアルイタリアン・アメリカンレストランチェーンです。1982年創設　本社：フロリダ州オーランド

店内は高校生グループや家族パーティで賑わってます。

まずはお店のシグネチャー（おすすめ）のマルガリータとビール。

私が注文したのはお好みでパスタの種類、ソース、具を選べるパスタ。夫はエビクリームパスタとスープ。

出された料理はほぼ一緒じゃないの。笑　

私のパスタ（左）の方が安いし、サラダも付いてきます。驚きなのがパンもサラダもおかわり自由。サラダの量が半端ない。とても一人分とは思えない。結局、サラダは二人でシェア。おかわりなんて、とんでもなかったです。

チップ込みで＄71.20。コスパ最高～。久々に良いチェーン店に当たりました。アメリカはインフレ・物価高ですが、こんなお店もあるのに感動しました。

食後はホテルに戻って就寝。

本日の走行距離：451マイル（約722キロ）


ちょっと長くなりましたが、最後までお読みくださりありがとうございます。次回はやっと最終回です。よろしかったら、また遊びに来てください。