コロナ後にやっとスペイン、ポルトガルに出かけて来ました（その１５）ロカ岬、シントラ観光編

6月18日（日）観光の最終日。
この日は朝からトラブル発生。
ホテルのレストランで朝食後、客室に戻るとカードキーが反応せず、ドアが開かない。
仕方なくフロントに行き、つたない英語で処置をお願いするとパスポートを見せてくれと言う。
レストランに行くのにパスポートを持っていかなかったので、困ってしまったのですが、たまたまかみさんが持っていたのでそれを見せると、カードキーを初期化して再磁化してもらいました。
それで部屋に戻ってカードキーを入れてもドアが開かない。
再度フロントに言って説明し、スタッフと一緒に部屋に戻って確認してもらうと、ドア開閉用の電池切れがわかり、電池を交換してもらって何とか部屋に入ることができました。
それにしてもパスポートは常時携帯しなければならないと痛感しました。

ドアのトラブルで出発時間に間に合わなくなるのではと心配したのですが、ギリギリ間に合いました。
余裕を持って朝食に行ったのが正解でした。
８時３０分にホテルを出発し、ロカ岬を目指します。

ロカ岬には、ホテルを出発して１時間弱で到着。
ここはユーラシア大陸の最西端。

この海は大西洋。
天気が良かったので見晴らしは最高です。
スペイン人やポルトガル人達はここから船を出して新大陸を目指したと思うと、とても勇気がいったと思います。

手前が『カモンイスの石碑』で、向こうに見えるのがロカ岬灯台です。

その石碑には、カモンイスの詩『ここに地果て、海始まる』の文字が刻まれています。

ここは高さ１４０ｍの断崖の上ですので風が強いとのことでしたが、この日はとてもおだやかでした。

これが１９７９年に建てられたカモンイスの石碑で、ポルトガルの詩人カモンイスが読んだ碑文はこの石碑の反対側（海側）にあります。

周辺にはこのような花が咲いていました。

アップで見るとこんな感じ。
グーグルで調べるとバクヤギクのようです。

こちらが観光案内所。
ここで最西端到達証明書を発行してもらいました。
写真には撮っていませんが、蝋印がついた昔の書体で自分の名前が書かれた証明書です。
ちょっとした記念になります。

これは観光案内所の前にあったロカ岬の観光案内板。

こちらがロカ岬灯台。
１７７２年に建設されたもので今でも使われています。

ロカ岬の観光後、シントラの王宮に向かいます。

こちらが１９９５年に『シントラの文化的景観』として、ユネスコ世界遺産に登録された王宮です。
この王宮のシンボルとなっている円錐状の煙突が特徴的です。

この王宮は、イスラム教徒が残した建物をディニス王が居城とし、１４世紀にはジョアン１世が増改築を行なった建物です。

早速王宮の中に入ります。
ここは白鳥の間。
天井の沢山の白鳥が出迎えてくれます。

これが白鳥の天井画で、全部で２７羽の白鳥がいろんなポーズで描かれています。

このシャンデリアもとてもゴージャスです。
この白鳥の間は、宮殿で最も大きい部屋で、大きな催しがある際に使用されたそうです。

ここから先ほど見た煙突が２本並んで見えます。
この煙突（台所の換気口）は高さが３３ｍもあります。

こちらは『カササギの間』

天井にはカササギが描かれています。
この絵の由来は、宮廷内で起きた浮気事件だそうです。
この部屋でキスシーンを目撃されたジョアン1世が、『浮気ではなく善意の接吻』であると弁解するために、『おしゃべり』を意味するカササギと、”POR BENNE（『善意の接吻』を意味する言い訳の言葉）”を天井一面に描かせたのだそうです。

天蓋付きのベッドもありました。

とても立派な家具です。

壁のアズレージョもとても立派です。

アップにするとこんな感じです。
何の葉っぱかな？

天井には人魚が描かれています。

こちらにはいろんな調度品が展示されています。

壁のアズレージョの模様もいろんなものがあります。

こちらの間には壁一面に陶器のお皿が展示されています。

その部屋の天井には帆船が描かれています。

これが壁に展示されていたお皿です。

そしてその横には王宮で使用されている、いろんな模様のアズレージョも展示されていました。

この肖像画はマヌエル1世だったかな？

こちらは『紋章の間』

こちらの天井画も圧巻です。
描かれているのは16世紀の王族貴族の紋章だそうです。
中央にはポルトガル王家の紋章で，その周囲には8人の王子の紋章が並んでいるそうです。

それにしてもとても豪華です。

壁のアズレージョもすごいです。

壁のアズレージョを順番に撮っていきます。

これらの絵は狩猟の場面などが描かれています。

これも。

これもそうです。

こちらの『中国の間』は床面が立派です。
部屋には中国の調度品が並べられています。

これは誰のベッドだったかな？

そして礼拝堂もありました。
壁には沢山の鳩が描かれています。

天井の絵はアラブ風の幾何学模様になっています。

そしてこちらは『アラブの間』

中央には噴水があります。
昔アラビア人がこの水盤を中央にしてパーティーをしたことから由来しているそうです。

そしてこんどは厨房です。
この厨房は15世紀に造られたものだそうです。

こちらは高さ３３ｍの円錐型の煙突を下から見た写真です。
雨があまり入らないよう４つの穴が空いていました。
これで煙突の役割が果たせるのかな？

こちらは調理したものを保温するものだそうです。

厨房内には１０ヶ所以上の薪コンロや，オーブン、調理台などがありました。

そしてこちらはマヌエル１世によって造られた『マヌエル様式の間』

天井にはベネチアングラスの豪華なシャンデリアがあります。

壁のアズレージョも特徴的です。

マヌエル1世は、ポルトガル王の六男として生まれましたが、いろんな偶然が重なって王位についたそうです。
さらに即位後、インド航路の開設等などによってポルトガル王国の黄金期を築いたことから、幸運王と称されたそうです。
私もその運にあやかりたい。

この部屋から市街を一望できます。

山の頂にはムーアの城壁が見えます。

これは何だったかな？

シントラ王宮の観光後、自由行動。
おみやげ屋さんなどを巡ります。

こちらがメインの商店街。
ポリトガル名物のお菓子やおみやげ屋さん、レストランなどが並んでいます。

ここは有名なお菓子屋さん。
人気のお店のようで，行列が出来ていました。

こちらはレストラン。

そのメニューがこれで、いろんな魚介類の料理が１０～１５ユーロでいただけるようです。
思ったより高くないです。

とてもおしゃれな建物もあります。

この通りの飾りは、リスボンでも見たイワシ祭（サント・アントニオ祭）のものかな？

おみやげ屋さんの人形なども可愛らしくておしゃれです。

こちらはエッグタルト（パステル・デ・ナタ）屋さん。
お店でエッグタルトを作っていました。
見ているとたこ焼きのような作り方でした。

そしてこちらは針金で自転車を器用に作って売っていました。
とても上手です。

その後、リスボンに戻ります。
午後からは最後の観光地、ベレンの塔、発見のモニュメントとジェロニモス修道院の観光。
それらは次の旅行記で紹介させていただきます。