
2016/07/05 - 2016/07/05
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blumentalさん
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短いながらも実現したオランダ旅行の観光3日目、マーストリヒトからアムステルダムへ戻る途中にユトレヒトに寄りました。地理的にはユトレヒトはオランダのほぼ中心。歴史的にみても、1579年のユトレヒト同盟こそがオランダのはじまりであり、オランダ独立の中心地となった街です。
街の中心はドム塔。ドム塔(112m)を越える高さの建物を建ててはいけないという暗黙の了解によって、現在でもユトレヒトで一番高い建物です。街のあちこちから見ることができるドム塔と運河の風景を堪能しました。
旅行の日程は以下の通り:★印がこの旅行記です。
7月2日(土) 10:25関空~15:10スキポール空港、アムステルダム(アムステルダム泊)
7月3日(日) デン・ハーグ、ドルトレヒト、ブレダ(アムステルダム泊)
7月4日(月) ゴーダ、デルフト、ライデン(アムステルダム泊)
7月5日(火) マーストリヒト、
★ ユトレヒト(アムステルダム泊)
7月6日(水) ザーンセ・スカンス、アルクマール、アムステルダム、ハーレム(アムステルダム泊)
7月7日(木) アムステルダム、14:40スキポール空港~(機内泊)
7月8日(金) 8:35関空着
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- KLMオランダ航空
-
いきなりこんな場面から。
マーストリヒト観光後、13:27発のIntercityで15:27ユトレヒトに到着しました。駅構内の写真はこれだけ。クロケットの自動販売機の前を素通りできず、思わず買ってしまいました。 -
駅なのかショッピングセンターなのかよくわからないまま建物の外に出ても駅の周りは大規模な工事中。駅舎の外観も確認できないまま、駅の北東側にあるランゲ・フィー通りLange Viestraatの交差点にでました。横断歩道はレインボーカラーです。
おっ、これが噂のミッフィーの信号機Nijntje Verkeerslichtですね(北側)。 -
ここを通った証拠に青ミッフィーを1枚。交差点に観光客らしい人はいないのか、信号機にカメラを向けるのは少し恥ずかしい雰囲気。ドイツのアンペルマンは平気でしたが。
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赤ミッフィーも撮っとかないと。
ユトレヒトがディック・ブルーナーの出身地というのを知ったのは最近です。アントン・ヘーシンクの出身地だということは、なぜか小さい頃から知っていたのですが。 -
横断歩道を渡って反対側風景(南側の信号機)。南側の信号機も北側とまったく同じミッフィーでした。
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交差点からそのままシント・ヤコブス通りSint Jacobistraatを北に進むとヤコビ教会Jacobikerkがあります。
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12世紀の創建で、1460年ごろ現在の姿に。1580年からプロテスタントの教会になりました。尖塔は高さ63mです。残念ながら閉まっていました。
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ミッフィーの信号まで戻り、今度はランゲ・フィー通りを東に。
アウデ運河Oudegrachtを渡ると右手(南側)にニューデ広場De Neudeがありました。広場から南の方向にドム塔が見えています。 -
広場北側のランゲ・ヤンス通りLange Jansstraatを東に進むとユトレヒト大学法学部があります。
そこにあったフランシスクス・ドンデルス(1818-89年)の像。ユトレヒト大学の生理学教授で眼病の権威でした。法学部と関係ありません。 -
ユトレヒト大学法学部から道を挟んで北側にはヤンス教会Janskerkがあります。
設立は1040年で1580年以降プロテスタント教会です。どうせ閉まっているだろうと思って近寄らず。 -
ヤンス教会から南に伸びるコルテ・ヤンス通りKorte Jansstraatを進みます。突き当りに見えるのがドム教会の北側の面。
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ドム教会よりも教会の西側に立つドム塔の方に目が行きます(塔の東側です)。教会の塔でありながら、教会本体とつながっていません。
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ドム教会Domkerkの西側はドム広場Domplein(教会と塔の中間)。木々が邪魔。
ここには教会の内陣とドム塔を結ぶ身廊がありましたが、1674年8月1日の竜巻と暴風雨で倒壊し、それ以降は広場となっています。 -
ドム塔とつながっていた部分には内陣の絵が描かれています。
広場中央に立つのはレジスタンス記念碑Verzetsmonument(1949年作)。 -
少しずらして南西側から。
1254-1517年に聖マールテン大聖堂Sint-Maartenskathedraalとしてゴシック様式で建てられましたが、1580年からプロテスタントの教会になりました。宗教改革前の大聖堂としてはオランダで唯一のものです。 -
教会の中には身廊と呼べるような通路はなく、東に向かって内陣、そして左右に翼廊があります。入場は無料(良心的?ドイツでは当たり前ですが)。
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内陣部分の天井。結構高いです。
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聖歌隊席の奥には墓碑があります。
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オランダ提督ウィレム・ジョセフ・ファン・ゲント(1626-72)の墓です。彼は第3次英蘭戦争時のソールベイの海戦(1672年)で亡くなりました。
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入口側に向かって。オランダのプロテスタント教会にはいつも登場する、邪魔なシャンデリア。
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パイプオルガン(1825-31年作)。
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南側翼廊のステンドグラス「4人の伝道師」(1926年作)。
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確か聖歌隊席横の周歩廊だったように思います。
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教会内のどこだったか、何か気になって撮った1枚。何か謂れのありそうな十字架。
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ドム広場から見た教会の南側翼廊部分。
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ドム広場の南側にあるのはヤン・ファン・ナッサウの像。
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彼は初代ホラント総督オラニエ公ウィレム1世の弟でナッサウ・ディレンブルク伯(在位1559-1606)。八十年戦争において兄らと共に活躍し、1579年のユトレヒト同盟(ネーデルランドの北部7州による対スペインの軍事同盟)の成立にも貢献しました。
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イチオシ
ヤン・ファン・ナッサウの後ろに建っているのはネオ・ルネサンス様式のユトレヒト大学本部Academiegebouw Universiteit Utrechtです。
ユトレヒト大学は1636年設立で、ライデン大学(創立1575年)、フローニンゲン大学(創立1614年)に次いでオランダでは3番目に歴史ある大学です。 -
イチオシ
ドム広場の南側から見たドム塔。
ドム教会とドム塔をつないで元通りの姿にする話が以前あったそうですが、どうなったんでしょうか。つながれば全長119mのすごく長い教会が復元することになります(ちなみにオランダで一番長い教会は一昨日訪れたゴーダの聖ヤンス教会の123mです)。 -
ドム塔を潜って塔の西側に出ます。これはドム塔通路の天井。
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ドム塔の西側から振り返ったドム塔の通路。向こうはドム広場です。
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ドム塔前から西に伸びるセルヴェト通りSetrvetstraat。賑やかです。
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アウデ運河からセルヴェト通りを振り返って。ドム塔の西側の面です。
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1321-82年に建てられた高さ112mのドム塔は、オランダで最も高い教会の塔です。現在ユトレヒトの一番高い高層ビルは105mなので、ドム塔はユトレヒトで一番高い建物ということになります。
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ドム塔に初めて注目したのは4年前、夫婦でゲントの聖バーフ大聖堂を訪れた時です。「神秘の子羊(ゲントの祭壇画)」(1432年作)の背景にある尖塔がユトレヒトのドム塔であることを知り、いつか実物をと思っていました(撮影禁止でしたので、絵葉書の部分拡大です)。
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運河にかかるマールテン橋Maartensburgから南の風景。マーストリヒトにはなかったオランダらしい風景です。
左側のリヒテ・ガールト通りLichte Gaard通りを南に進みます。 -
観光スポットであっても気にしない運河沿いの駐輪。日本では景観を損ねるとでも言われそうですが、これこそオランダの景観。
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次の橋、ガール橋Gaarbrugから見た南の風景。ここからは運河の両側に通りがあります。向こうに見えるのはハンブルガー橋Hamburgerburg。
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ハンブルガー橋の手前、運河沿い西岸の風景。運河の水辺沿いにカフェやショップがありますが、ここらは以前、荷物運搬船が泊り、倉庫として使われていたようです。通りは水辺の4mほど上にあり、ユトレヒト独特の風景です。
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ハンブルガー橋から南の風景。向こうの橋はウェース橋。
運河沿いの樹木はかなりの数です。 -
ウェース橋Weesburgから南の風景。向こうの橋はスメー橋。
ゴミ収集や作業用の筏もあります。 -
スメー橋Smeebugから南の風景。向こうの橋はゲールテ橋。
アムステルダム、デルフト、ユトレヒト、どれも運河沿いの風景が素晴らしいのですが、三者三様、全てタイプが異なります。 -
ゲールテ橋Geertebrugから北の風景。向こうの橋はスメー橋。右側の通りを歩いてきました。
結構ボートが行き交います。この街では運河沿いの縦列駐車はそれほど多い印象はないです。 -
ゲールテ橋から東へフラウジュッテン通りVrouwjuttenstraatを進むとランゲ・ニーウ通りLange Nieuwstraat。通りの北にはドム塔が見えます。
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ランゲ・ニーウ通りを南に進むと、左手に大学博物館Universiteitsmuseum。ユトレヒト大学関連の資料を展示しています。
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その南隣には「ベイヤーの部屋」Beyerskamerenと呼ばれる社会福祉住宅があり、12戸の住居が並んでいます。
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ここは1597年、経済的に困窮した人々を保護するためにアドリアン・ベイヤーと妻アレット・ヤンスドグターによって設立された無料の住宅で、今も有料ながら使用されているそうです。
ドイツのフッゲライみたいな施設です。 -
ランゲ・ニーウ通りの突き当りを西に曲がるとアグニーテン通りAgnietenstraatに面して中央博物館Centraal Museumがあります。
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1830年に市庁舎内に設けられた美術館を1921年にアグニーテン修道院の建物に移設してできたのがここです。
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中央博物館の向かいにあるのがナインチェ博物館nijntje museum。2006年、中央博物館の分館として建てられました。作者ディック・ブルーナのコレクションや子供の遊べるスペースがあるそうです。
ブルーナは作品に大文字を使用したことがないので、博物館の名前にも大文字は使われていません。 -
イチオシ
既に17:00を過ぎており閉館しています(入る予定はありませんでしたが)。ここに子連れで入るのはオランダ人、大人だけで入るのは日本人だそうですね。いろんなグッズの販売もあるそうですから、そのうち孫でもできたら土産物探しに来館しようと思います。
※旅行記を5年も書かずに放っていたら、いつの間にか孫を二人持つ身になりました。 -
入口のミッフィー(本名ナインチェ・プラウス)の大きさはこれくらいです。
ミッフィー像に落書きがないかチェックしたらありませんでした。日本語の落書きなんかあったら恥ずかしいですからね、無くてよかった。 -
ナインチェ博物館前から西へ、突き当りのトウェイン通りTwijnstraatを北に向かっています。真北にドム塔が見えます。さすがこの街のランドマーク。
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イチオシ
トウェイン通りを北に向かうとすぐにアウデ運河に出ました。運河にかかるフォレルス橋Vollersbrugから見た北の風景。向こうの橋はゲールテ橋、先ほどあの橋の袂を右に進みました。
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こちらはフォレルス橋から見た南の風景。こちら側は両岸とも建物の裏側なんで何か寂しい風景、でも運河は綺麗です。
フォレルス橋を渡って西の突き当りを北上してユトレヒト駅に向かいます。 -
カタレイネーシンゲルCathrijnesingel運河の東側を北上しています。
まず目についたのはゼラニウムで飾られた茶色煉瓦の建物「バルトロメウスの宿」Bartholomeus Gasthuis。1367年に設立された移民や巡礼者のための宿泊施設で、現在は老人ホームになっています。 -
さらに駅に近づくと真白の建物、ドイツハウスHet Duitse Huis。元は1348年に建てられたドイツ騎士団の修道院を含む複合施設でしたが、1807年に国が買い取り、棟を追加して国立の軍病院に。1992-95年の大規模な改装の後、施設の一部はドイツ騎士団に戻り、残りは1999年にオープンした高級レストランRestaurant Karel 5に改装されました。
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なお、ここには1822-68年までユトレヒト陸軍軍医学校Rijkskweekschool voor Militaire Geneeskundigenがありました。ここを卒業したたくさんの軍医が、幕末から明治初期にかけて、日本で医学や科学を教えています。
ここから駅はすぐそばでしたが、駅周辺は大規模工事中で簡単にはたどり着けませんでした。とにかく落ち着かないユトレヒト駅周辺でした。 -
場面は変わって、アムステルダム中央駅前の駐輪風景。ユトレヒト18:25発のIntercityでアムステルダムに帰ってきました(18:52着)。
ホテルでひと休み後、夕食を兼ねてぶらぶら歩き。手ごろなオランダ料理の店が見つからず、イタリア料理の店に行ったようです。 -
夕食後の20:30頃、ホテル近くの風景。いつ見ても愉快なビアバイク、一度利用してみたいものです。
観光もあと1日半。ザーンセ・スカンスの風車、そしてアムステルダムの運河クルーズも残っていて明日は忙しくなりそうです。
(ザーンセ・スカンス)https://4travel.jp/travelogue/11704361
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