
2020/03/08 - 2020/03/08
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あおしさん
ロンドン2日目。
朝起きたら、冬のロンドンとは思えないような雲1つのない青空が広がっていました。
天気がいいので、今日はロンドンを街歩きすることにしました。
11時30分からのバッキンガム宮殿の衛兵交代式は必ず見るとして、あとはぶらぶらと。
入場料の高さに悩みましたが、午後はロンドン塔に行きました。
動画(4K)
https://www.youtube.com/watch?v=a2Q97qap4fI&t=301s
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
ホテルを出て、まずは大英博物館へ。
昨日9時から開館とあったのですが、9時から開館しているのはショップだけで、展示室は10時から。
遅いなあ。
ここで1時間時間を無駄にしたくないので、大英博物館はあきらめます。大英博物館 ミュージアムショップ お土産店
-
大英博物館から中心街に向かって15分ほど。
トラファルガー広場。
ネルソン提督率いるイギリス海軍がナポレオンのフランス海軍に勝利したトラファルガーの海戦を記念した広場です。
ネルソン提督の銅像が頂上にある記念柱が広場の中心に立っています。トラファルガー広場 広場・公園
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家族連れやカップル等が広場で日曜日の朝をのんびり楽しんでいました。
この1週間後にはロンドンは阿鼻叫喚になるのですが、とてもその時には想像ができませんでした。 -
ロンドンにはクラシックな雰囲気のカフェが多く街中にあります。
寄ってみたいと思いましたが、「モーニング」が約2000円!
やっぱりロンドンの物価は高すぎ! -
トラファルガー広場にはナショナル・ギャラリーがあります。
ロンドンで一番大きな美術館です。
10時に開館なので、1時間ほど立ち寄ります。ナショナルギャラリー 博物館・美術館・ギャラリー
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ナショナル・ギャラリーは大英博物館と同様、入館料無料です。
無料とはいえ、パリのルーブルには及ばないものの、オルセー美術館より広く、本来なら半日くらい時間を取りたい美術館です。 -
私はルーベンスやガラバッジオなどの歴史事件をモチーフにした絵画や宗教画が好きなのですが、ナショナル・ギャラリーはその時期のコレクションが実に豊富。
1日かけても惜しくない美術館ですが、目をつぶって素通りするような感じでざーっと歩き回ります。
ルーベンスの「キリストの降架」。
「フランダースの犬」でネロ少年がアントワープの教会にあるこの絵を見て感動し、「神様、もう思い残すことはありません」と愛犬パトラッシュと息を引き取るときの絵です。
現在もアントワープの教会にあるはずですが、なんでここにあるのでしょう。 -
この絵もここにありました。
「ジェーン・グレイの処刑」
エドワード6世の死後、16歳で女王に担ぎ出されましたが、メアリー女王(ヘンリー8世の長女、エリザベス女王の姉)との争いに敗れ、わずか9日間で退位。
その後ロンドン塔で処刑されました。
「九日間の女王」と言われます。 -
印象派等の近代絵画も多くあります。
「ぐるぐる」が印象的なゴッホの絵もありました。 -
ナショナル・ギャラリーを泣く泣く1時間ほどで切り上げて、バッキンガム宮殿へ。
ナショナル・ギャラリーから広い公園の中の道を15分ほど。 -
11時半前にバッキンガム宮殿に到着。
「大英帝国」全盛期のヴィクトリア女王がこの宮殿を住まいとして以来、国王の宮殿となりました。
宮殿の前にはヴィクトリア記念碑があります。
すでに衛兵交代式を見る人で、周辺は人でいっぱい。バッキンガム宮殿 城・宮殿
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宮殿の中で衛兵交代式がすでに始まっていました。
ただ、門の中で行われているので、少し見づらいかも。バッキンガム宮殿の衛兵交替式 祭り・イベント
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衛兵交代式が終わると、任務の終わった衛兵が隊列を組んで行進していきます。
衛兵交代式の一番の見どころです。
イギリスの衛兵と言えば、赤い服のイメージですが、冬なので、灰色のコートを着ています。 -
合奏をしながら、次々に衛兵たちが退出して行進。
なかなかの迫力でした。 -
衛兵交代式を見終わったら、街歩きを再開。
ヴィクトリア駅近くにあるウエストミンスター大聖堂。
ウエストミンスター寺院と大聖堂は何が違う?と思いましたが、あとで知ったことですが、こちらはカトリック教会の聖堂だそうです。ウェストミンスター大聖堂 寺院・教会
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ウェストミンスター寺院。
こちらはイギリス国教会の寺院になります。
ヘンリー8世は息子が欲しいあまりに、王妃を次々に離婚したり、処刑したりした王ですが、離婚を許さないローマ・カトリックと衝突。
そこで、ヘンリー8世はイギリス国教会を始めました。
その関係でイギリス王家と関係が深く、王家の人々の結婚式もここで行われます。ウェストミンスター寺院 寺院・教会
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ずっと晴れていたのに、急曇りだして、さらに雨が降りだしました。
さすがはロンドン。
しばらく雨宿り。
テームズ川を渡る橋から見るイギリス国会議事堂。
立派な国会議事堂です。国会議事堂 (ウェストミンスター宮殿) 現代・近代建築
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国会議事堂からは、テームズ川沿いを歩いていきます。
向うに見えるのはロンドンの新しい名所「ロンドン・アイ」。
古くから栄えた世界の都市は例外なく大きな川があります。
セーヌ川とパリ、テヴェレ川とローマ、隅田川と東京。
やはり「水」が重要だったのでしょう。ロンドン アイ 建造物
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テームズ川沿いを3キロほど歩くと、ロンドン塔へ着きます。
フランスの貴族であり、さらにさかのぼればバイキングだったノルマンデイー公爵が海を渡ってイギリスを征服して、イギリス王を名乗って以来(「ノルマン・コンクエスト」 1066年)、代々国王の居城だった城塞です。
さらには多くの政治犯の監獄として、処刑地としても有名な場所です。ロンドン塔 建造物
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ロンドン塔の入場料は31ポンド、日本円でなんと4500円!
桁が1つ違うんじゃないかと思わせるほど。
入場しようかどうか悩みましたが、ロンドンの、いやイギリスの歴史そのものと言っていいほどの場所でもあり、やはり入場することにしました。
入り口であるバイワード・タワー。
1280年に造られたもの。
ここからは「中世ヨーロッパ」の世界です。 -
しばらく歩くと、「トレイターズ・ゲート」=裏切り者の門。
かつてはここからテームズ川につながり、政治犯はこの門を船で連行されて監獄に入れら、やがて処刑されました。
ヘンリー8世の2番目の妻で、エリアべス女王の母であるアン・ブーリンもここを通り、やがて処刑されています。
エリザベス自身も、姉のメアリー女王に憎まれ、ここを通って投獄されました。
処刑まではされませんでしたが、彼女も一時は処刑を覚悟したことでしょう。 -
トレイダーズ・ゲートの上にはヘンリー3世(在位1216年~1272年)、エドワード1世が(在位1272年~1307年)居住した部屋でした。
当時の寝室等が再現されています。 -
ロンドン塔の城壁沿いを歩いていきます。
近くにある「タワー・ブリッジ」、日本語だと「ロンドン橋」が見えました。
天気もよくなってきました。 -
城壁には一定の感覚ごとにタワーがあります。
このタワーはソルト・タワー。 -
ソルト・タワーは監獄として使われ、多くの政治犯がここに投獄され、処刑されていきました。
壁面には処刑を待つ政治犯の署名や無念の落書きや多く残っています。 -
城壁をぐるりと一周したあと、「クラウン・ジュエル」へ。
ここには歴代イギリス国王や王妃等の王冠や装飾品が展示されています。
宝石満載の王冠はとても素晴らしい。
入場料4500円もこれらの展示があるので、それだけの価値はあるかも。
でも、やっぱり高いな。
ここは撮影禁止でした。 -
ロンドン塔の真ん中にあるのがホワイト・タワーです。
1241年に建設されました。
ロンドン塔の王の居城として使われ、イギリス王位を争う場合、このホワイト・タワーを抑えたものが王になると言われたそうです -
ホワイト・タワー内にあるロンドン塔の模型。
城壁でぐるりと囲まれ、ホワイト・タワーが日本の城でいう「天守閣」に相当したようです。 -
ヨーク朝初代、エドワード4世(在位1461年~1483年)が亡くなると、嫡子で13歳のエドワード5世が王位につきました。
しかし、エドワード4世の弟、リチャード3世が甥であるエドワード5世から王位を奪い、エドワード5世と弟のリチャードをこのホワイトタワーに幽閉し、彼らは行方不明になりました。
200年後、このホワイトタワーからは子供2人の遺骨が発見され、これはエドワード5世とリチャードのものとされています。
リチャード3世はシエイクスピアの「リチャード3世」によりイギリス史上、大悪人とされていますが一方で役者にとっては、リチャード3世を演じることは最大の名誉だとか。 -
現在、ホワイトタワーでは歴代の王やその馬の甲冑が展示されています。
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一番人気はヘンリー8世(在位 1509年~1547年)。
メアリー女王、エリザベス女王の父の王です。
王子を得るために、王妃を次々に離婚したり、処刑したりととんでもない王様でしたが、知名度は抜群なのか、イギリス人観光客の記念撮影の人が絶えません。
日本でいうと織田信長のような人なのでしょうか。 -
ヘンリー8世は大柄で、戦場でもその姿は勇ましかったと伝えられていますが、確かに大きい甲冑でした。
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大柄で、王妃を次々にとっかえひっかえするほどの精力絶倫なヘンリー8世でしたが、「巨○」だったのかな。
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ホワイト・タワーの近くにあるアン・ブーリン処刑の場所。
アン・ブーリンはヘンリー8世の2番目の王妃。
エリザベス1世を生みましたが、王子を産めなかったため、ヘンリー8世からいいがかりをつけられてここで斧で斬首されました。
今でも、首を抱えたアン・ブーリンの幽霊がロンドン塔内を徘徊しているといわれています。
ロンドン塔では衛兵やその家族など150人ほどが住んでいるそうなので(その宿舎もロンドン塔内にある)、この噂は本当かもしれません。
ナショナル・ギャラリーの絵にあったジェーン・グレイもここで処刑されました。
この記念碑はヴィクトリア女王がアン・ブーリンやジェーン・グレイの運命に同情して、つくらせたものです。 -
ブラッデイ・タワーにはエドワード5世と弟・リチャードの幽霊が出ると言われています。
ここではエドワード5世が叔父のリチャード3世に王位はく奪、幽閉されたドラマを放映していました。 -
ロンドン塔ではワタリカラスが放し飼いされています。
一般には縁起が悪いとされそうなカラスですが、ここではカラスがいなくなったらロンドン塔は崩壊すると伝えられて、昔から飼われてきたそうです。 -
ロンドン塔は見る場所、展示物が多く、結局午後いっぱい時間がかかってしまいました。
ロンドン塔の前にある夕景のタワー・ブリッジ。
日本では「ロンドン橋」で有名です。
私が子供のころは「ロンドン橋落ちた~♪」という歌がありましたが、今の子供は知ってるのかな。タワーブリッジ 建造物
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タワー・ブリッジから見たテームズ川の夕焼けです。
朝は快晴で始まり、途中で大雨、その後曇りになり、最後は夕焼けと目まぐるしく天気の変わったロンドンの1日でした。タワーヒル駅 駅
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ロンドンを経由して、地中海の島 マルタ島へ
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