オーストリア横断とちょっとチェコ1人旅③～リンツ編～

グラーツ中央駅のすぐ横にあるバスターミナルから、9時発のFLIX BUSでリンツへ移動。
料金はFLIX BUSのHPから日本で事前予約し、9ユーロ。
乗客は半分以下で、ゆったり座れました。

定刻の11:40に到着し、これも日本で事前予約していた13:30発のCKシャトルでチェスキー・クルムロフ行きに乗るまで、2時間弱の滞在予定でした。

徒歩圏内で行ける観光スポットとして、新大聖堂を選びました。

ウィーンのシュテファン寺院に次ぐ高さということで、確かに立派でした。
しかし、シュテファン寺院の周りの華やかな雰囲気に比べれば、あまりにさみしいものでした。

リンツ中央駅に戻り、SPARでパンとミルクを買って食べ、13:15からCKシャトルを待ち始めました。

CKシャトルより指定された待ち合わせ場所は、リンツ中央駅メインゲート前の送迎専用の一時停車エリアでした。

待てども待てども迎えが来ず、これはきっと来ないなと思い始め、待ち合わせ場所に時計があったので、証拠写真を撮りました。

この後も、駅舎内のベンチに座り、迎えが来ないかチラチラ外を気にしつつ、どう行動すべきか頭を巡らせ、14:15まで待ち続けました。
ここは鉄道駅なので、自動券売機を操作して、鉄道を利用すれば、19時頃にチェスキー・クルムロフに到着できることを確認しました。
しかし、僕は普段から「縁」があるかどうかということを重視して行動しており、チェスキー・クルムロフは「縁」がなかったと行かない決断をしました。

帰国後、CKシャトルに2つ上の写真を添付して料金を返却するようメールし、3日以内に返却すると返信がありました。
しかし、（投稿時点の）一か月近くたっても返却されず、不誠実と言わざるを得ません。
また、一番知りたかった迎えに来たのかどうかという質問にも、答えてくれませんでした。

リンツに宿泊すると決め、ホテルを直接訪ねて宿泊できるか回り始めました。
最近はもっぱら、日本で出発前に予約しているので、今晩予約なしで宿泊できるかとホテルを訪ね歩いたのは、2007年のモロッコ以来でした。

中央駅に最も近いホテルは満室で、2番目に近い HOTEL LOKOMOTIVE に決めました。

料金は、朝食なしで65ユーロ。
もっと安いホテルもあったと思いますが、この日はワールドカップ準決勝で、テレビが絶対に必要だし、何よりスケジュールをどう修正するか、落ち着いて早くプランを練りたかったので決めました。

もちろん、値段相応の良いホテルでした。
しかし、日本のビジネスホテルと同様に、乾燥して夜中に目覚めました。

普段、利用するホテルではそんなことはなく、昨晩宿泊した31ユーロのホテルでさえ熟睡できたので、僕には安ホテルが合うということを実感しました。

ホテルでじっくり翌日のスケジュールを決めてから、改めて観光スタート。
今度はトラムの通る、メインストリートを歩きます。
16:30でも、まだまだ明るいので問題なし。

リンツでも、中心広場の名前はハウプト広場でした。

SL型の観光電車があるので、観光都市だということが分かります。

ハウプト広場にある三位一体の柱。

違う角度から。

リンツのハウプト広場の特徴は、三位一体の柱のすぐ横をトラムや車が走り、縦長で囲われていないところだと思いました。

ドナウ川まで進むと、SWISS、BASELの文字が見える船が停まっていました。
バーゼルには行ったことがありませんが、ライン川沿いの都市なので、支流を巡ってバーゼルまで行くクルーズ船でしょうか？

この後は、ハウプト広場付近の路地を気の向くままに歩きました。

こんな街並みに。

こんな街並みも。

何気ないピンクの椅子と机に自転車。

すっかりにリンツに魅せられました。

そして、最も魅せられた州庁舎に。
最初は美しい塔があるなと思いつつ、単に通路として建物内に入りました。

中に入ってさらに右に通路があり、ステージのようなものが見えました。

アーチ状の柱廊に囲まれた中庭の奥にあったのは、やはりステージでした。

そして噴水と、全てのテラスには花が。

本当に美しいところでした。

通路を突っ切った南側の出口、というよりこっちの方が入口っぽい。

ありましたありました。やはりコンサートの案内が。

帰国してから写真を見直すと、ここを訪れた7月10日20時の文字が見えます。
しかし、この写真を撮影した時間は18時で、2時間後にコンサートが行われる雰囲気は全くありませんでした。

そのまま中央駅方向に進みます。

リンツの人口はグラーツより少なく、オーストリア第3の都市ですが、グラーツよりも都会に感じました。
多くの写真に写っているように、街は花であふれていました。

夕食は、中央駅にいくつかあるレストランの中から選び、チャーハンにチキンをトッピングしたもの。
3.9ユーロ。

店はこんな感じで、中華ではないアジア系でした。

この日は、現地時間で20時から放送されたワールドカップ準決勝フランスVSベルギー戦。

ちょっと変な写真になりましたが、ビールを飲みながらの観戦で、自宅より大きなサイズのテレビでした。

思いがけない滞在となったリンツ編はこれで終わりで、スケジュールを練り直し、『ちょっとチェコ』というタイトルの由縁となった、④チェスケー・ブディェヨヴィツェ編に続きます。