トリュフとフォアグラの里

緑の森をぬうように静かに流れるドルドーニュ河。
食材豊富なペリゴールは、こ辺り一帯。

フォアグラを産する、鵞鳥の農家が散在する。

ゆっくりとした流れ。

ドルドーニュ河に沿いながら、河を何度も越えてドライブを楽しむ。

河の両岸は、高台に城砦がある。
100年戦争の頃は、この河が英仏の国境だったとか。

だから河をはさんで、国境を守る砦がたくさんあったということ。

山の斜面には、ときどきロバの姿。

どこを切り取っても、のどかな風景です。

チーズで有名なロカマドールも、この川沿いの集落。
アマドールという聖人のいる、奇跡の町。

熱心な信者は、この絶壁の細い石段を、跪きながら、一段一段登っていくのだそうだ。

ロカマドールチーズは、直径5cm、厚さ1㎝位の
とても小さなチーズ。

山羊のチーズ（シェーヴル）。ミルクの風味。A.O.Cです。

ラスコー遺跡（LASCAUX）もこの辺り。

太古の昔から、気候条件もよく、木の実など
食べものも豊富で、暮らしやすい土地だったに違いありません。

現在、ラスコー遺跡の代わりに、近くのレプリカのラスコーⅡ が公開されています。

ラスコーⅡ 遺跡を見学するには、最寄りの町へ行き、
その町のビジターセンターで入場券を買います。

最寄りの町は、モンティニャック。

モンティニャックからラスコーⅡまで約2㎞。
シャトルバスはなくタクシーでの移動となります。

ヴェゼール渓谷沿いのモンティニャック（Montignac, Dordogne）

モンティニャックは、レストランが軒を連ね、
ラスコーⅡだけでなく、近隣の美しい村巡りツアーの
中継地点になっています。

鉄道の駅はありません。

自家製のソーセージをあちこちで見かけた。

ランチは、ビストロで郷土料理をいただく。

トリュフいりのオムレツは、黒トリュフが塊りのまま
ごろごろ入っていた。

鵞鳥とアヒルの区別が難しいけれど、
アヒルの嘴は靴べらのようになっていて、鵞鳥の嘴は、
三角錐のよう。
雁を家畜にしたのが鵞鳥で、
鴨を家畜にしたのがあひる。
フォアグラも、鵞鳥だけでなくて、いろいろな種類があるらしい。

本日のランチ。

ミシュランやゴーミヨーの★が並ぶレストラン。
Le Relais du Soleil d'or

私たちは、予約なしだったこともあり、
レストランに隣接するビストロで。

この後、運転もしなければならないので、ワインは頼めません。

ランチの郷土料理プレートをオーダー。

豚のアシュア。
松の実が芳ばしいラタトイユ。いちぢくのコンポートの一皿。
トリュフたっぷりのオムレツ。

バルサミコ、ラズベリーソースがきれいな一皿。

フォアグラやレバーのパテなど一口サイズでいただき易い。

海の幸。

芳ばしい海老のグリル。

パンも上品で、美しい！
もちろんおいしい。