限りなく伊豆に近いイタリア?　カポ=ヴァティカーノ

ブリュッセルからラメジアまで、およそ2時間ほどのフライトです。そんなに近くて時差も無いのに、気候が全く違います。｢南国に来たど〜っ!｣と、すでに興奮気味です。

予約しておいたレンタカーに乗り込み、宿泊地カポ=ヴァティカーノを目指します。一番安いパンダを予約していたのですが、なぜかアップグレードされてました。私は知らなかったんですが、これ結構普通のことなんですってね。相方は確信犯だったようです。
今回は何もしませんから、車は初日にだけ借りました。

途中、スーパーで当面の食料を買いこみます。宿泊はキッチン付きのアパートメントです。はい、われわれ庶民は休暇先でも自炊です。

素敵な海岸線を走ること2時間弱、無事に宿に到着です。と、いきなり衝撃的な光景が!レモンってこうやってなるんですか!?ウン十年も知らずに食べていた自分になんだかがっかりしてしましました。

そこらじゅうにもりもりなっているレモンを、宿泊客が当たり前のようにもいでは部屋へと消えて行きます。食材とり放題。われわれも遠慮がちに1つ。すごく大きくてみずみずしい果実でした。

目の前はセミ=プライベート=ビーチです。うーん、こうしてはいられない...。

さっそくリラックス。暑い!静か!美しい!これが地中海かぁ〜...(あ、わたし初めてなもんですから)。遠くにストロンボリ火山も浮かんで見えます。さすがに水はまだちょっと冷たいけど、焼いて飛び込めば気持ちいい〜!

こういう所でしか本を読まないヨーロッパ人と、こういう所ではうれしくて本なんか読んでられない日本人。われわれ夫婦は各々満喫します。

宿の庭はよく手入れされて、美しい花でいっぱいです。極楽鳥花も鮮やかです。

そうして日は暮れていきます。毎日この時間になると、宿じゅうのお父さんというお父さんがみんなカメラ片手に繰り出して来て、夕日を撮影していました。うちの男子も例に漏れず。

翌朝、カポ=ヴァティカーノの灯台まで散歩しました。

岬からの眺めはこう。イメージをはるかに超える青色がそこに。ハァ〜...ため息しか出ません。

憧れの地中海にやってきての感想としてはどうかと思いますが、この辺りの地形といい雰囲気といい、全体的に伊豆を彷彿とさせます。妙に落ち着くのはきっとそのせいかと。

霞がとれればこの先にシシリア島が見えます。

あちこちにあるのがオリーブ畑。収穫はずっと先ですが、ネットはこうして年中スタンバイしてるんですね。

イタリアは意外にトカゲが多いですね。よく視界に入ります。

トカゲ以外にも、毎日テラスに来た訪問者。この顔を無視できるわけがなく...。

毎食おすそわけ。

表情が変わるのでやめられません。

アパートに備え付けの炊事道具の中に、さすがはイタリア、本格エスプレッソ=メーカーが。初めて使ってみて、これにはハマりました。かっこいい!おいしい!結局、帰宅してから購入しました。イタリアはかぶれやすいので注意が必要です。

海に行くのにはちょっと寒かった日、伊豆急風の電車で近くのトロペアの街へ行ってみました。

最寄りのリカディ駅で知り合った流しのタクシーのおじさんが、ひげと言い体型と言いスーパー=マリオそっくりで、名前もやっぱりマリオでした。その後会うたびに下ネタ炸裂!面白かった〜。
イタリアではよくおじいちゃんが普通にナンパしてきます。年寄りだと思ってやさしく接すると誤解を招くのでご注意を。

トロペアは、断崖絶壁の上に築かれた小さな街です。

名物の教会も岩の上。

そこにはイタリアのごくごく普通の路地があります。

そんな路地にはやっぱりパンダが一番似合います。

最後の夜は特別に、宿のレストランからピザをテイク=アウェイ。

また新たに使えるイタリア語を覚えましたよ。ピッツァ=フルタ=デ=マレ、海の幸のピザ。おいしかった〜。

こうして終わった、海辺で何もしない休日。楽しかったな〜...。
やっぱりイタリアは間違いないですね。居心地最高!もっとしょっちゅう来たいぐらいです。きっとまたいつか...。